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  まったりセツナの偽島&その他ネトゲ日記。 本人脱力系なので、脱力して読んでください。
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お久しぶりです。どんだけ死んでいるんでしょうか自分。
クリスマス日記のモチベを上げるためにクリスマスキャロルを流しつつ、
遅れていた日記格納などをやってみます。

全く関係のない小話ですが、
久しぶりにアクセス解析にざっと目を通してきました。

仙台』『デート』で検索かけた方、お疲れ様です。

うん、確かに私はデートしてきた。
してきたけど……あれ駅前でランチとお茶しただけなんだよ。
(詳しくは過去レスにレポがありますよ~)
ちなみにこの時期だと大人しく駅前通りを散策した方がいいと思うよ!
(青葉通りのイルミネーションは綺麗なのです)

そして話を戻しますが、今回は碧のED・前篇です。
前篇と後篇に分ける時点で
力の入れ具合を感じます。

いや……ちゃうねん。彼にだってヒーローになる資格はあんねん。
だから不憫なんていわんといて。


では続きは畳みます。

〜Anfang vom Ende 鍵〜



――ナコちゃんが消息を絶ってから、数時間が経つ。

いつもは昼食時に必ず帰ってくる筈の彼女が居なかったのを不審に思ったのが最初だった。
ナコちゃんに限って辺りの魔物に襲われたとは考えにくいが、
それにしても音信不通が長すぎる。
不安に思った僕とオウミさんが、あたりを探しに行く事になった。

そして草原を彷徨う事しばし――彼女は全く見当たらない。

オウミさんが見つけたらハミ先生のペットが知らせに来てくれる筈なので、
僕だけが途方に暮れているわけではないだろう。

ナコちゃんは、一体……。


「あの器はもう居ない。探すだけ無駄だ。」


聞き覚えのある声が、ふいに僕の後ろから聞こえてきた。


★★★


「カスケード……!」

僕は振り向いて無意識のうちに相手との距離を取る。
こいつはかつて、ナコちゃんを破滅に追いやった奴だ。油断はならない。
ぼやけていた輪郭がやがて鮮明になり、僕と顔がうり二つである白衣の男が姿を現した。

「拳など構えてどうするつもりだ?お前にそんな力はあるまい?」

カスケードは僕を見たまま軽く笑い飛ばす。
悔しいが、奴の言うことは正しい。

「お前か?!……お前がまた、彼女を……!」
「残念ながら俺ではない。四六時中監視されていたのでは手が出せないしな。
 あいつを消したのは、もっと厄介な存在だ。」

――もっと厄介な、存在?

「よく聞け、今お前は生命の危機に曝されている。
 あの器を襲ったものが、今度はお前を狙っている。
 俺達が逃れる事は不可能だ――奴等は、神の僕なのだから。」

そう言ってカスケードは顔を曇らせる。奴のこういう表情を見るのは初めてかもしれない。
だが、そう簡単には信じられない。奴は目的の為なら手段を選ばないタイプの男なのだ。

「フン、俺を信じられんか。まぁ無理もない。
 安心しろ。今お前が殺されて困るのは、他ならぬ俺だ。」

確かに、この男は僕の事を『自分の器』だと思っている。
僕がかつて自らを死に追いやった時も、少なからずダメージを受けていた。
カスケードが僕にこんな嘘を吹き込んで、メリットはない。

「……分かった、信じよう。
 だがどうして、お前以外の奴が僕を狙おうとする?
 そして何故、ナコちゃんも狙う?」
「詳しくは知らない……が、どうやら俺とアナーニャに類する者は片っ端から狙われているようだ。」

僕は目を見開いた。アナーニャ――ナコちゃんを護ろうとしている、頼もしい『彼女』。
どうして彼等が狙われなければならないのだろう。

「俺はいくつか世界を渡ってきたが、あいつ等は何らかの手を回して俺とアナーニャの器を殺そうとしている。
 実際に何度か目撃したが、奴等の手にかかった者は――死ぬか狂うかだ。」

カスケードが眉間に皺を寄せる。辛そうに見えるのは、気のせいだろうか。

「もしお前に自殺願望がないのなら……奴等と闘うための『鍵』を教えてやらなくもない。
 お前が本当に俺の器であるならば、出来るはずだ。」
「それはお前の都合だろう?僕に死なれると困るから。」
「利害は一致していると思うがな。どうする?そのまま惨めに殺されるか?」

僕は悩んだ――こいつは、僕を利用しようとしているのは明白だ。
何よりも信用できる相手ではない。だが。しかし――。

「……分かった。その『鍵』とやらを聞こうじゃないか。」

――僕も、目的の為なら手段は選ばない。
彼女を助けることが万が一でも可能かもしれないと、その時は思ったから。

★★

「まずは自分の性質と相手の特質をよく知ることだ。」

カスケードは腕を組み、僕を見据える。

「最初に、お前は運が全くない男だ。二者択一の場では必ずハズレを引く。
 俺とアイツを秤にかけて、アナーニャがあの男を選んだようにな……。」

露骨に顔を歪ませる。彼が死して尚、悔恨を残す原因であることは間違いない。

「お前の置かれた状況は、選択出来うる限りで最悪のケースだ。その下はない。
 そういう運命の名の下に居ることを心得ておけ。」

あまり気持ちのいい話ではないが、確かに僕には運というものがない。
自分の努力が水泡に帰した事が、今まで何度あったことか。

「次に、お前の敵は神の眷族だ。だがそれ故に縛られる事もある。
 奴等は自分達の握る運命の外に居る者には何もすることが出来ない。」
「……運命の外に居る者?」
「スペクトラルソウルの魂に属さない者だ。……と言っても、お前には理解できないだろうが。
 奴等が自由に出来るのは、スペクトラルソウルに属する者の運命だけだ。
 他の者には触れる事さえできない。」

スペクトラルソウルとは何なのかを問おうとも思ったが、多分奴は関係ない事には言及しないだろう。
代わりに、ずっと疑問に感じていた事を思い切って口に出した。

「カスケード……どうしてお前はそこまでして僕を助けようとする?
 お前にとって僕は、ただの器でしかないのだろう?」

ふいに、カスケードの唇が綻んだ。

「言ったはずだ、お前に死なれては困ると。……それに。」

一息ついて、カスケードは目を伏せた。

「もう疲れたのかもしれんな……俺の器が悲惨な最後を遂げるのを見るのが。」

しばしの沈黙が流れる。現在に至るまで、彼は一体何を見てきたのだろう。

「それにずっとお前を見てきて、初めて本当に助けたいと思った。」

そう言った後、カスケードは僕に背を向ける。


「だから碧――お前は、生きろ。」


その言葉とともに、カスケードの姿は闇へと溶けていった。


★★★


――初めてだった、あいつが僕の名を呼んだのは。

どうやら、ようやく僕は『存在』を認められたらしい。
これから僕に降りかかるであろう危機を乗り越える事が出来たなら、
ぼくらは分かりあえるかもしれない――ナコちゃんと、『彼女』のように。


だから僕は逃げてはいけない。この全てを飲み込まんとする悪意から。


カスケードが去ってから数分ほどした頃だろうか。
七色に輝く海を見渡せる崖へ出た所で、僕は『それ』に気付いた。

「……居るんだろう?何故僕を狙う?」

僕は視線を海に投げたまま、背後に問いかけた。
これから僕の戦いが、始まる。



To be continued......



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桜庭撫子(980/前期872)
性別:
女性
職業:
女子高生
趣味:
BL漁りと(猟奇的)料理
自己紹介:
通称:ナコ様。

京都の伊勢丹でオウミ氏PLと2時間弱で作った、最強ツンデレ女王。
設定が腐女子ですが、PLはBLをあまり知りません。
よって、サブキャラ西宮碧とのツンデレが主なネタ。
まだまだナコ様は成長しきっていませんが、
どうぞ暖かい目で見てやってくださいませ。<(_ _)>
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