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  まったりセツナの偽島&その他ネトゲ日記。 本人脱力系なので、脱力して読んでください。
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随分とご無沙汰しておりました。
7月下旬から8月一杯にかけて思いっきり体調を崩してしまい、
まだ801オフのオフレポも書けていない現状ですが、
皆さまいかがお過ごしでしょうか。

まずこれだけは言わせてくれ。

栗鼠たんついに復活!!ヾノ・ω・)ノシ

ありがたやありがたや。復帰の目処がたって良かったですよ。
さぁ僕頑張って次期偽島のOP書くぞぉ!
……ってアレ?EDまだ書いてなくね?

ってなわけで(自分的に)死亡フラグが立ったわけですが、
今回は闇カレの方の日記のまとめをば。
闇カレと偽島も微妙にリンクしているのでまとめて見てみるのもいいかもです。
では長いので畳み。

 


 

――これで、8人目か――。


俺は瓶の底に溜まっていたジンを口の中に流し込む。

この世界に太陽が昇らなくなってから、何年経った時だろうか。
俺の元に、俺と同じ名前を名乗る幽霊のような朧が来るようになった。
自分はこの世界を救うために召喚された『英雄』であるという。

「この世界を救うために、俺の躰を差し出せというのか?」

俺はそのお偉い『英雄』達にこの言葉を投げつけた。
小気味いい程に、皆動揺を走らせる。
いや……開き直る阿呆もいたか。

どちらにしても、奴らには俺という躰が必要だ。この世界で動くためには。
いくら俺が否定しても、最終的には自我を剥ぎ取られて躰も乗っ取られるのだろう。
知り合いにも、別人のように戦闘に駆り立てられる奴が増えてきた。

しかし、だからこそ付け入る隙はいくらでもある。

俺にはやるべき事がある。必ずやり遂げなければならない事が。
そのためにも、俺は俺で在り続けなければならない。
ならば、どうしたらいいか?

実にシンプルな答えだ――相手の魂を喰らえばいい。

今の俺には、それが出来る。
実際これまで7人喰らってきたのだ、8人喰らおうとも最早変わらないだろう。

スピリッツのために用意していたグラスの氷が、乾いた音をたててグラスの底に滑り落ちた。


◆◆◆


鈍る思考回路の中、俺は思い出す。
忘れもしない、俺がまだ小僧だった時のことだ。

俺はある女性と一緒に暮らしていた。
口煩いがいろいろと世話を焼いてくれる、笑顔が良く似合う人だった。

名前は――『アナーニャ』。

魔術を少し心得ていたのか、
俺が訓練で倒れる度に、よく効く薬を持ってよく介抱してくれていた。
この時間が俺にとって、最高に幸せな時間だった。

恋愛なんていう生ぬるい関係じゃない――彼女は俺にとっての『必然』だ。

そんなささやかな幸福が崩れ去ったのは、この世界が闇に包まれてから暫く経ってのことだ。
『魔女』という存在が太陽を奪ったと分かり、人々の間では『魔女狩り』が行われるようになった。
最も、これは俺が住んでいた或る地方に限定していたようだが。

――馬鹿な話だ。
   世界に干渉する程の存在が、自分達の手で抹殺できると本気で考えたのだから。

怪しいと思われる女が片っ端から捕えられ、『魔女裁判』にかけられた。
つまるところ――人々の不満のはけ口にされたわけだ。


そしてアナーニャも魔女として捕えられた。魔術を心得ている、ただそれだけの理由で。


『魔女裁判』にかけられ、木に縛られ生きながら解剖されていく彼女を
俺はただ檻の中から見ていることしか出来なかった。
これほど自分の力の無さを痛感したことは無かった――自分はどれだけ無力なのかと。

散々切り裂かれたアナーニャの目から生気が抜ける。
俺は檻を力一杯握りながら奥歯を噛みしめた。血の味が口の中に広がる。

その時だ。ふいに目の前を何かが塞いだ。

――お前は、この世界に復讐したくはないか?

低く透き通る声が、俺の耳を掠める。
拷問され続けた俺の体力も限界に近かったが、注意深く意識を集中させた。

俺の目の前には、今まで見たこともない盲目の天使が立っていた。

どうやら俺以外の誰も気づいていないらしい。天使は言葉を続ける。

――自分の存在意義をあんなに弄んだ奴等が憎いだろう?
   人々を狂わせたこの世界が憎いだろう?

ああ憎いとも。あいつらも、この世界を崩した『魔女』も――そして、無力な俺も。

――お前が望むなら、力を授けてやる。
   どんな魂をも吸収して、自分の中に取り込む力をな。

天使が口の端をつりあげた。
どんな力でもいい、今の俺より強くなれるのならなんだって構わない。

――欲するならこれを飲むがいい……さっきお前の目の前で殺された、女の血だ。

盲目の天使はそう言って、紅い液体が残った掌を差し出した。
さっき殺されたということは、これはアナーニャの血――。

俺は躊躇った。血を飲むなど、とても人の所業だとは思えない。
しかし掌の液体は、指の付け根から少しずつ滴り落ちていく。


「……わかった。」


俺は天使の掌にある赤い液体を啜った。
そしてこの瞬間から俺は、ヒトではなくなった。


◆◆◆


それから、初めて俺は『コンファイン』というものを経験した。

このコンファインというのは、
本来は外の世界から来た『魂』に躰を貸すものらしい。
勿論その際自分の自我は失ってしまうという話のようだが、
俺は別の『魂』を受け入れても自我は保ったままだった。

いや、違うな。正確には、俺が『魂』を喰らったのだ。

奥深い意識の中で『魂』を握り潰した感触は、今でも忘れない。
こうして力を吸収した俺は、
『魂』の持っていた力を使って復讐を開始した。

焼き払われる処刑場。逃げ惑う人々。
大なる者に媚び小なる者を虐げる事しか出来ない犬が、駆逐されるがいい――。

◆◆

こうして俺は、新しい力を手に入れる事に成功した。

だが疑問はいくつか残っている。
目の前に現れたあの盲目の天使は何者なのか。
何故俺の元に訪れるのは、
俺と同じ名――『カスケード』であるのか。

後者については、敢えて経験に則って仮説を立てるとすれば、
さまざまな異世界に、俺と同じ存在が多重に在る――と考えられなくもない。
ただ同じ名前にしては偶然が重なり過ぎる。

だがそれもどうでもいいことだ。
俺には復讐する手段――『力』があればいいのだから。

そういえば、この前取り込んだ『カスケード』が漏らしていた事がある。
コンファインの前、俺の記憶と奴の記憶を照らし合わせていた時だ。


「お前は自分が選ばれた存在だと考えているだろうが、
 奴等にとって俺もお前も単なる傀儡に過ぎない。」


……どうでもいい。
俺はただ――この世界に復讐する、それだけだ。


 

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趣味:
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通称:ナコ様。

京都の伊勢丹でオウミ氏PLと2時間弱で作った、最強ツンデレ女王。
設定が腐女子ですが、PLはBLをあまり知りません。
よって、サブキャラ西宮碧とのツンデレが主なネタ。
まだまだナコ様は成長しきっていませんが、
どうぞ暖かい目で見てやってくださいませ。<(_ _)>
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