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もうね、日頃の体力作りに終始している自分です。
23.この技能にはもうちょっと愛を分けてあげて欲しいと思う物がありますか? 斧。 あとはトライアンフですかね。 24.その理由をお答えください。 斧は修正は受けにくいですがもう少しHIT補正のある技が欲しいです。 トライアンフは元に戻ったら、ヒーローやサンク並の良技になるのに。 25.最後に。貴方は偽島を楽しめていますでしょうか?よろしければお答えください。 これだけ自由度が高く、実生活を保守しながら楽しめるゲームは貴重だと思います。 本気で栗鼠たんは天才じゃなかろうか。 さて、それでは日記でも格納しておきましょう。 ――マナによって変質した冒険者も居るらしい。 あの女と別れ、私は森の麓で思案に暮れていた。 得体の知れない女ではあったが、最後に言われたあの一言が頭にこびりついて離れない。 臆している、と言われれば否定はしない。 だがこれはまだ未確認の話。是か非か分からない話に躊躇しても仕方ないではないか。 ……でも、もし、私が私でなくなってしまったら……。 私の思考はそこで止まった。背筋に寒気を感じる。 「お前が咎人の魂なる桜庭撫子、そうだな?」 鉛のように重い声が、全身をひと撫でした。この悪寒は……殺気だ。 私は全く動くことさえできなかった。勿論殺気のせいもある――だがしかし。 首元に突き付けられた鎌状の刃が、月光に照らされて冷たく光っていた。 ――とりあえず、この状況をどうにかするしかない。コイツが何者かなんてその後だ。 「私から逃れようとしても無駄に命を散らすだけだ。 ……まぁ名が知りたければ教えてやってもいいが。 私は――『魂を狩り取る者』。お前達、異端の塵芥を消すのが我が役目。」 「……!?」 ――どうやら思考まで読まれているらしい。 「貴様をここで狩るのは造作もないことだが、それでは面白くない。 この島の動く先を見たくなった……まぁ酔狂だと言うべきか。」 首に突き付けられた鎌が、ゆっくりと下ろされる。だが私は全く動けない。 ――下手に動けば、確実に殺られる。 「死にたくなければ強くなることだ、桜庭撫子。 お前が殺すに足る存在となれば――私はお前を狩りに来る。」 不気味な一言を残し、私を威圧していた存在は突如として気配を消した。 ★★ 私は枷をつけられたかのようにゆっくりと、テントに向かう。 初めてだった――自分が死ぬという可能性をリアルに体感したのは。 自分が何も出来なかったという事実が、酷く屈辱的だった。 今までは、肉薄した場面では『彼女』がいつも守ってくれていた。 それに自分は甘えていたのだと、しみじみ感じる。 私が生き残るには、何をすればいい? アイツが言う限りでは弱い者は殺す価値もないらしいが、 弱いままでは島の生態系に殺されてしまうだろう。それでは本末転倒だ。 島で生き残るには、強くなるしかない。 そんなことは自明の理だが、強くなったらなったでアイツが私を殺しにやって来る。 ならば……私の取るべき道は一つしかない。 問題は、どうやって『力』を手に入れるかということ。 宝玉を手にすれば島が滅びる――それが分かってて、現実に目を瞑る事は私には出来ない。 だとすれば―― そこまで考えたところで、聞いたことのある声が耳に入ってきた。 「くぅッ!このオタンコナスめ……ッ」 「……ハッ!この程度でジャングルの王に?生意気な。」 ……失礼ながら、彼女の歳格好で『オタンコナス』はちょっと酷いと思う。 気配を殺してもう少し近づいてみる。 すると、思った通り私の助けた女の人と大きな鹿が鍔迫り合いをしているようだった。 偉そうに女性を嬲っている鹿を見ていたら、非常にムカついた。 私は武器を構えて、二人に近づいていく。 「さてと……こっちはどう……」 「やかましいわっ!!」 ……まぁそれから鹿がミンチになるまでは省略しておく。 「……また助けてもらったな、感謝する。更にやりすぎという感も……いやもう何も言うまい。 紹介が遅れた……私は綾瀬という者だ。 一つだけ確認をしておきたい……貴女は、招待状の噂で来た……のか?」 「……そうよ。」 息も絶え絶えの綾瀬の問いに、私は完結に切り返した。 「綾瀬、私も貴女に確認するわ。 マナを取りこんだ者は変質するかもしれない、これは事実なの?」 「……言ったはずだ。確証の取れていない、事実だと。」 「そう。」 言うがまま、私は腰にひっかけた瓶を取り出して瓶の口を開ける。 「マナを取りこむ気か?……私は忠告しておいた筈だが。」 「私には悠長に手段を選んでいる時間は無いの。」 月光を受けて、マナの雫は青白くほのかに光っていた。 正直な話、物というより生き物ではないかという錯覚に陥る。 「宝玉を取る事は島の滅び、それは即ち私の知る全ての人を滅ぼすかもしれない。 でもマナによる変質は、私個人が変化するだけに過ぎない……少なくとも、大きな話は聞いたことがない。」 狂うかもしれない。壊れるかもしれない。だが、私には選択肢がないのだ。 「私はね、先の見えない遠い未来の平穏を他力本願で願うより、 少しでも生き抜くために、近い将来を自分自身で切り開く道を選ぶわ。」 綾瀬にそう告げた後、私は瓶の中の液体を一気に飲み込んだ。 ★★★ 声が、聞こえる。 何が見えるでもなく、体に風も感じないが、幼い女の子の声が確かに聞こえた。 「お母様、どうして今日は夜に遊びに行くの?」 ――それは、あなた達に生きてもらいたいから。巻き込む訳にはいかないから。 幼子とは違う女性の声が、脳裏に響く。 「遊びに行くのではないんだよ。 お母さんはちょっと用事があるから、少し預かってもらうだけ。 エルはガーラントおじさんの所へ、ディーはミリアルドおじさんの家へ。 お手紙は持ったね?くれぐれもいい子にして、迷惑をかけちゃ駄目よ。」 「お母様、エルはお母様の邪魔はしないよ?一緒は駄目?」 「……私も……一緒がいい……」 ――一緒に居るわけにはいかないの。今夜、恐らくアイツは私を殺しに来るもの。 「我儘言わないの。お仕事の邪魔はしないって、いつも約束しているでしょう?」 「じゃあ約束してくれる?お仕事終わったらちゃんとエル達を迎えに来てくれるって。」 ――約束してあげたい。もっともっと、貴女達の成長を見守っていきたい。でも―― 「わかった。約束ね。エルと、ディーと、お母さんとの約束。」 ――ごめんね、こうする事でしか貴女達を守ってあげられないお母さんでごめんね。 この先、いくつも辛い事が貴女達にあると思うけど、忘れないで。 私は、何よりも貴女達の幸せを願ってる。だから―― ――強く、生きて―― 声は、ここで途絶えた。 ★★★ 気がつくと、私は綾瀬の前に立ちつくしていた。 「何も言わなくなったと思ったら、いきなり泣きだして。一体どうした?」 少々眉をしかめた綾瀬が、異様なものを眺める目でこちらを見ている。 「……泣いてる?……私、泣いてるの?」 綾瀬に言われて、眼にそっと指を置いた。確かに、濡れている。 先ほどのデジャヴは一体何だろうか? 死を覚悟した母と、その娘らしき2人との会話。そしておそらく、その母の心境。 勿論私にそんな記憶はない。あるとすれば――『彼女』の方。 そういえば、以前少しだけ『彼女』の記憶を辿った時に、この事にも触れた気がする。 ――生きていたかったんだろうな、やっぱり。 その思いが私の心を締め付け、瞳から涙を零れさせる。 慌てて私は、その涙を振りはらった。 「綾瀬が気にする事じゃないわ。これは、私がずっと持っていなきゃいけない痛みだから。」 そして、涙が流れないように空を見上げた。 夜空に鏤められた星達とともに、月が朧の光を灯している。 「アナーニャ……あんたは本当に生きていたかったんだね。 安心して、私は絶対、誰にも殺されたりなんかしないからっ!!」 私がそう叫んだ時、一筋の流星が流れ落ちた気がした。
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京都の伊勢丹でオウミ氏PLと2時間弱で作った、最強ツンデレ女王。
設定が腐女子ですが、PLはBLをあまり知りません。
よって、サブキャラ西宮碧とのツンデレが主なネタ。
まだまだナコ様は成長しきっていませんが、
どうぞ暖かい目で見てやってくださいませ。<(_ _)>