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  まったりセツナの偽島&その他ネトゲ日記。 本人脱力系なので、脱力して読んでください。
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最近すっかりリアルが忙しくなり、
(というか自分で仕事増やしている状態であります。)
暫くブログも書かずに
師走を実感していましたが皆様いかがお過ごしでしょうか。

ええ、決して忘れていたわけではありませんよ?
ガリレオの小説の虜になっていただけ。(駄目)

そういえばめっきり寒くなって参りました。
こういう時には温かい飲み物と暖房器具が欠かせませんね。
暖房器具といえば、私の部屋はエアコンが実質機能せず、
頼みの綱は足元のささやかな温風機(¥1000で購入)だけなのですが、

ついに 温風機も 壊れました。

はっきり言いましょう。死活問題です。
膝かけ毛布だけでどう過ごせと言うんだコンチクショウ。
現在我が家のサンタさん必要経費で買ってくれと交渉中です。

さて、すっかりPLの近況になってしまいましたが、
折角参加させて頂いた『Heat of Battle 』の日記を格納しておきましょう。
主催者様、全コメありがとうございます!
がっつりバトルを期待されていた方には物足りないかもしれませんが、
本人はものすごく楽しく書かせていただきました。ありがとうございました!!

ちなみに拍手のお返事やブログのお返事などは
この次になると思います。いつも溜めてしまって申し訳ないです。(汗)

~Heat of Battle VS Rengy A Io~



その日の私は、自分でも把握できない程緊張していた。


ついこの間のことだ――私は、ある者に『死』を宣告された。
完全に気配を消しながら私の喉元に刃を突きつけたにも関わらず、
そいつは私を殺さなかった。理由は酔狂、らしい。
……つまりは、気まぐれ。

何故私が狙われているのかはよく分からない。
だが、何となく察することはできる。
恐らくそれは、私に眠るもう一つの魂――『彼女』。
『彼女』の背負うものに私は何度か翻弄されてきた。

『彼女』――アナーニャの全てを受け入れると決めたのは自分自身だ。
その決断に悔いは、ない。
ただ、気まぐれで殺されてやる程私もお人好しではなかった。

強くならねばならない。それが今の私の課題。
アナーニャの戦闘技術は素晴らしいものがあるが、
この世の存在ではない、つまり完成されている技術に成長の可能性は薄い。
伸び代があるとすれば、私自身の戦闘能力だろう。

だからこそ、今回は私だけの力で戦う。
私にどれくらいの力があるか、まずは正確に知っておかなければならない。
そのためにあの人に、無理を言って頼んでおいたのだから。


そんな事を考えながら、小石が散らばる砂利道を歩く。
多くの冒険者が練習試合に利用する訓練場までは、もうすぐだ。
ただの荒地しかない、さもしい場所だが戦うには丁度いいだろう。

訓練場となっている廃墟が見えてくる。
そして入口の前には――大きな時計の杖を持った大柄の魔術師が待っていた。


★★★


「待ちましたか?」

まず始めに私は、彼に聞いた。
私の都合に付き合わせている以上、失礼のないようにしなくては。

「いいや、俺も今来たところ。」

男は屈託なく笑って、そう答えた。

「へぇ、日がこんなに傾いてもレンジィにとっては『今』なんだ?」
「うるせぇロージャ。少し黙ってろよ。」

レンジィと呼ばれた男性は、軽く自分の杖を小突く。
その光景が妙に微笑ましくて、私は表情を綻ばせた。

「すいませんね遅くなっちゃって。いろいろ考えてたら時間過ぎちゃってました。」
「いいさ、気にするこたぁない。ただナコさん、本当にいいのかい?」

レンジィさんがその黒髪の頭を少し掻いた。何かを戸惑っている様子だ。

「構いません。本気で来てください。……じゃないと、意味がないから。」
「俺が言うのも何だが、ナコさん最近思い詰めてないか?
 焦りは本当に良くないぜ、在るべき道を見失う。」

――焦っているのだろうか、私は。

「……時間がないんです、私が、生き残るためには。」

私はぽつりと、俯きながらそれだけを呟いた。

「分かったよ、そこまで言うのならとことんお付き合いしましょう、姫君。」

そう言って青色の魔術師は、私に手を差し伸べた。

★★

レンジィさんに手を引かれるまま、訓練場の中央までやってきた。
世界史の教科書で見た、ギリシャのコロッセオにも似た場所だ。
ここまで広かったら、多少地面に穴を開けても問題ないだろう。

「バトル開始はお互い開始線を引いた所から始めよう、それでOK?」
「問題ないです、練習試合の公式規格ですよね。」

誰が決めたか知らないが、
練習試合にも一応規格というものがあるとオッサンから聞いた。
闘技大会などではその公式規格というやつが適応されている。

ここからレンジィさんの所まではかなりの距離がある。
私が勝つためには、まずレンジィさんとの距離を縮めて間合いに入ることだ。
相手は遠距離から狙撃するのを得意とする魔術師、
逆に言ってしまえば間合いさえ詰めれば魔術を準備する間にも攻撃できる。

あとは、出来るだけ戦闘を長引かせることだ。
何故か知らないが私はどうやらスロースターターのようで、
後になればなるほど攻撃にキレが出てくる。ちょっと難しい癖だが、利用できない訳ではない。

距離を詰めること、戦闘を長引かせること。
この2つが出来なければ勝つのは難しいだろう。
……まぁ相手も、それは十分承知の上だとは思うが。

「ナコさん、そろそろ始めようか……合図はどうする?」
「レンジィさんにお任せします。そこから聞こえるように叫んでください。」

そう言いながら、私は右手の武器を構えた。レンジィさんは杖を片手で一回しする。
そして。


「Ready……Go!」


男の一声で、両者が動いた。

★★

私は夢幻・インスピリットを発動させながら距離をつめる。
アウトロー、フロートイメージ、ファイティングスピリットで自己強化をしながら先制攻撃の準備。
このあたりはいつもの戦いとあまり変わらない。
相手はその場で杖を構えて迎撃態勢だ。口が動いているのを見ると、呪文を詠唱しているのかもしれない。

あと少しで攻撃が届くかという所で、レンジィさんが凍気を全身に纏わらせた。

「ちりはてる ゆき そら さくら……アークティクブロッサム!!」

花びらと見紛うような雪の結晶が、私を包みながら切り刻む。
美しい結晶に騙されてはいけない、綺麗な花ほど棘があるのだから。
必至で私は身をかわすが、4発ほど受けてしまった。鏡花水月の技がなければ全て被弾していただろう。
凍えて指がかじかむが、私は気合で武器を握りしめる。

「流石にそう簡単にはいかねーか。」
「当たり前です。こう見えても私、前線で命張ってるんですから。」

レンジィさんは苦笑した。だが隙があるようには感じられない。
やはりまずは間合いに入る事を考えるべきだろう。
一瞬足を止めてしまったが、再び私は地面を蹴る。

丁度その時、レンジィさんの上空から私に向かって氷の球が降ってきた。

直撃を防ぐ為とっさに飛びのいたが、避けきれなかった。
脚に氷塊を受け、よろめく。

「……っと、痛かった?」

申し訳なさそうにレンジィさんは頬を掻いた。だが。

「甘い!ファーストストライク!!」

兼ねてから準備をしていた一発をレンジィさんの胴に向かって一閃する。手ごたえありだ。
倒れそうになる体をなんとか両足で支え、相手を見据える。
レンジィさんは脇腹を抱え少し後ずさっていたが、思ったよりも傷は浅いようだった。
もしかしたらこの人、私が考えている以上に体力のある人かもしれない。

「っ痛ー。やってくれるね。」
「……そちらこそ、随分と余裕のあるように感じられますが。」

こうなったらダメージの高そうな技を叩き込むしかない。
私はまた一歩、踏み込んだ。

「手加減無用って言いましたよね。遠慮はしませんよ?マーシリ……」
「残念ながらその手は想定の範囲内だ。」

武器の刃が杖に当たったかと思うと、逆に私の方が吹き飛ばされた。
雪の花びらが容赦なく、私を刻んでゆく。

「……反撃技まで用意していたんですか。」
「言ったろ?本気ならとことんお付き合いするってさ。」

地面に転がる私を見降ろしながら、レンジィさんは軽く溜息をついた。
この人を倒すには、それ相応の策が必要ということだろうか。
私は地面を這ったまま、ズルズルとレンジィさんに近づいてゆく。

「……なぁ、ナコさん。やっぱりもう止めにしないか?君が傷つけば碧君が……」
「――捕まえましたよ。」

私は左手でレンジィさんの足首をしっかりと掴んだ。
そして、そのままレンジィさんを引きよせるようにして自分も武器を構える。

「残念ながら、傷つくのを恐れる程、私は繊細に出来てはいないんですよ。
 アリオククレイム!!」

私が放った一撃は、今度こそ確実にレンジィさんを捕えていた。
レンジィさんの『煉気』が、私の傷を塞いでゆく。
一方、氷の魔術師は腹を抉られ血が流れるも、両の足で立っていた。

「……流石だ。でもまだ倒れるわけには。」

そう言ったレンジィさんの手のひらから、凝縮された凍気が現れる。

「ふるえとざす うた かぜ ふぶき……ボルソ……」
「そう来るのを待っていました。」

私はしゃがんだ体制のまま、思い切りレンジィさんを薙ぎ払った。
レンジィさんとていつまでも一つの技に頼るわけにはいかないだろう。
ならば、別の凍気の技で攻撃回数を稼げるものを選ぶ筈――そう読んでいた。

私の技の直撃を受けたレンジィさんは、盛大に吹っ飛んで地に叩きつけられる。
体からどくどくと血液が流れ出て、ついには喀血してしまった。
私はゆっくりと立ち上がり、トドメを刺すためにレンジィさんに近づいてゆく。

「私だって本気ですからね。手加減なんてしませんよ……ヘカトン――」

武器を構えて、地に倒れる男に向かって振り下ろそうとした。しかし。

――私は、この人を、殺せるの?――

脳裏にふと疑問が生まれた。
目の前に居るのは仮定とはいえ敵だ。どうして躊躇する必要がある?私は――
心臓の鼓動だけが、どんどん上がっていく。その時。

「……チェックメイトだ。」

倒れた状態のままで、レンジィさんの杖が私の首元に突き付けられた。
ここから技を放たれたら、私は間違いなく死ぬ。
――事実上の、試合終了だった。


★★★


「どうしてあの時、攻撃を止めたんだい?攻撃していればナコさんの勝ちだったのに。」

簡単に応急処置をしたレンジィさんが私に問いかける。

「……分かりません。」

私にはそれ以上は言えなかった。私にも分からなかったからだ。
確かに試合は私の方に流れが傾いていたはずなのに、
私は彼に刃を振りおろすことができなかった。

私の甘さ、だろうか?
しかしオッサン相手ならいくらでも切り刻んだ事がある。

――もしかしてレンジィさんだから、躊躇ったの?

そう思ったら、急に心拍数が上がってゆく。いや、まさか。そんなことは。
頭をブンブンと振る私をレンジィさんは不思議そうに眺めていた。


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Heat of Battle参加中!レンジィ=ア=イーオ(176)様ありがとうございました!

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HN:
桜庭撫子(980/前期872)
性別:
女性
職業:
女子高生
趣味:
BL漁りと(猟奇的)料理
自己紹介:
通称:ナコ様。

京都の伊勢丹でオウミ氏PLと2時間弱で作った、最強ツンデレ女王。
設定が腐女子ですが、PLはBLをあまり知りません。
よって、サブキャラ西宮碧とのツンデレが主なネタ。
まだまだナコ様は成長しきっていませんが、
どうぞ暖かい目で見てやってくださいませ。<(_ _)>
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