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  まったりセツナの偽島&その他ネトゲ日記。 本人脱力系なので、脱力して読んでください。
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今回は遺跡外でしたので地底湖オンラインに勤しんでいましたこんばんわ。
取引……多かった。久しぶりに見切りしまくりましたよ。
うまくいくといいのですけれど。
まぁとりあえずは雑感いってみましょう。

>今日の収穫は何ですか?
天国地獄。この差は一体何なんでしょうね。
私ですか?私は大丈夫ですよ。

事前に好戦度+1設定するの止められましたけど。

まぁその後のPTの空気は言うに及ばずですよ、
4manga.jpg



まぁこんな感じです。






やっつけ仕事ですいません。でも言いたかったんだ。
だってさ、次回リベンジとか言って、

ハミ先生と組んで
B2森2で敵2匹と戦おうとするんだもん。


なんていうか、
単独の私の方が勝てそうな気がするのは何故でしょうね。


>闘技大会
いよいよ最終戦でした。
結果的にはエゼさんと零さんの作戦勝ちだと思います。
私はなんというか……豪斧+徒手空拳もなかなかいいもんだな、と。
修正入りませんように……なむなむ。
とっても楽しい8試合でした。お二方、ありがとうございました!

>合成
今回は特にハードな合成はしませんでしたが、
遺跡外でしたので入札形式で2枠募集してみました。
合成は後半に注文が多いとわかっていても、
誰も反応してくれてなかった時は寂しかった……。
結果的にはお陰様で3人も入札が入りまして、
かなりお財布も暖かくなりました。
新装備ラッシュで貧乏だからな……ウチのPT。
PTの枠を裂いた分、これから忙しくなりそうですけどね。


では、そろそろ佳境に入ってまいりました個人イベント日記を格納しておきます。



~Erwachen 第七話 『二人』~

 
――自分の周りで、何かが変わってる。

碧は『ナコ』が帰ってきた以降、考え込む事が多くなった。

今傍にいる『ナコ』は、碧にいつも優しく微笑みかけてくれる。
かと思ったら、数時間後には『彼女』が鮮やかに敵を葬り去っている。
先日の『造られしもの』という戦闘人形との戦いにおいても、
『彼女』は反撃も許さず一撃で引き裂いていた。

『彼女』の存在する証は、その鮮血で染め抜いたような紅い瞳だと思っていた。
しかし、帰ってきた『ナコ』の瞳もまた、同じくピジョンブラッドだった。
『彼女』の芝居かとも考えたが、自意識の根本がそれは違うと感じている。
根拠など無いが、本能の察する部分であるこそ違和感は拭えなかった。

そんな折――

「碧、もうそろそろ日が落ちるわ。暗くなる前に包帯をかえておきましょ。」

大木の根元で合成作業をしていた碧のところへ、『ナコ』が近づいてきた。
『ナコ』が帰ってきて以降、本人の強い意向で碧は毎日手当てを受けている。
穏やかに笑みを浮かべる『ナコ』を見据えて、碧は複雑な気分になった。

――やはり確認しておくべきではないか、『彼女』でないなら尚更。

そう決心した碧は、自分が抱える疑惑を吐き出すべく口を開く。


「そろそろはっきりさせておきたい。貴女は『彼女』ではないよね?
 なら……君は、『誰』なんだい?」


少女の目が見開かれた。驚きと戸惑いが感じ取れる。
『ナコ』は暫く黙っていたが、やがて言葉を紡ごうとした。
だが。

「それは俺も聞いておきたい。お前は『彼女』をどこへやった?」

ふいに現れる闇の気配。
碧にとって忘れたくても忘れられない相手――カスケードが『ナコ』の後ろに立っていた。

★★

カスケードの声は、明らかに怒気を孕んでいた。
碧はとっさに、少女の危険を感じ取る。

「カスケード……貴様には、貴様にだけはもうナコちゃんは渡さない!」

湧き上がる恐怖を飲み込んで、少年は懸命に叫んだ。

「フン、所詮は器に何ができる?ましてや満身創痍のその躰では……」
「――哀れな男。」

少女の呟いたその一言が、カスケードの嘲りを遮る。カスケードの眉がつりあがった。

「全くもって滑稽ね。今、『お母様』は眠りについているだけだというのに。」

『ナコ』は薄く笑った。碧に見せる慈愛の笑みではなく、嘲笑の笑みだ。

「え?今なんて……『お母様』?母親?何のこと――」

少女の放った単語に、碧も、カスケードすら動揺した。全く意味がわからない。
そんな事はお見通しとばかりに、少女は言葉を続ける。

「昔々、あるところに1人の女性がいたわ。
 彼女は自分が生き残る為に殺戮を繰り返し――そして強くなった。
 そんな折、縁あって騎士として仕えていたある国の国王に見染められた。
 女性は迷った上にその愛を受け入れ――国王との間に双子の女の子をもうけた。
 それぞれの親に瓜二つの女の子を……ね。」

まるでお伽噺を聞かされている気分だった。だが、その言葉を聞いてカスケードの顔色が変わる。

「貴様……貴様は、まさか、あの男の娘か!?」

カスケードは己の過ちに気付いたように、顔を歪めた。
生前聞いたことがある、『彼女』は自分と酷似した魂を産み落としたと。
だが――自身の記憶が正しければ、もう一人――

「ハッ!魂の相似性を利用して『彼女』が眠っている間だけ躰を間借りしていたわけか。
 だがそんな事をして何になる?お前には何も――」
「でも現に、貴方という存在を浮き彫りにする事ができた。
 それで十分なの……もう策は成ったのだから。」

少女の不自然なまでの穏やかな声は、逆にカスケードを疑惑に駆り立てた。

「貴方の逆襲など、所詮『私達』のプログラムの一部に過ぎない。
 それももう達成した――あとは処分するだけ。」

そう言って少女は男に向かって手を伸ばす。
ただそれだけの行為で、カスケードは全身を締め付けられるような圧迫感を感じた。

「処分だと……?そんな力がどこに……」

呟きながら頭の中を巡らせる。
この娘のルーツ、『彼女』とあの男の娘、
異貌の神の力を振るう女と大魔王の片腕だった男の娘。
――どう見積もっても勝てる勝算は薄い。

「クッ、ここは一旦引くしか……」
「……そんなことは、させない……わ。」

振り返るとカスケードの後ろに、もう一人の少女が立っていた。
白いワンピースを着た、凍えるまでに美しい少女の藍髪が靡く。

「お前は、あの男の、あの男のぉぉぉぉぉ!!」

憤怒と焦燥で男の言葉が詰まる。

「……もう諦めて……あなたは……」

一呼吸置いて、藍髪の少女は口の端を少しだけ綻ばせた。


「……選ばれなかった、のだから……。」


少女は、あの男と酷似したその顔で、あの男と同じ言葉を吐いた。
憎しみが体中を駆け巡り、腸を煮えくり返す。

「お姉様、この男はもう使えないわ。そろそろ頃合いかと。」
「そう、ね……。」

二人の少女は、蹲る男に向かって掌をかざした。
無数の力が、一点に集中していく。


「さぁ戻りなさい……貴方が本来あるべき場所へ。」


二人の言葉が重なる。

「俺は……利用されただけだと言うのか?
 あの時と同じように、またあの男に敗れるのか?
 ……いやまだだ。また、俺は、必ず、『彼女』、を……!」

力に威圧され苦しみながら、
カスケードは最も愛する者と最も忌む者の娘達によって、意識を封印された。


★★★


碧は呆然と、カスケードが変化していくさまを見入っていた。
……最も、彼には成すすべなど無かったのだが。
そして、カスケードが消えた瞬間――碧は心臓が締め付けられるような違和感を覚えた。
あまりの痛みに、その場で悶絶する。

「申し訳ありません……こうするしか方法がなかったものですから。」

『ナコ』の体を借りた少女は、心配そうに碧の元へ跪いた。

「一連のやりとりでもう、私達の事は分かったかと思いますが……
 最初の質問に答えるならば、私達は『お母様』の娘です。
 貴方達が『彼女』と呼んでいる、女性の。」

苦しみながらも碧は頷いた。

「いつも貴方がたの事、見守っていたんですよ。
 ナコさんの武器、中央に水晶がついているでしょう?
 あの中に私達の魂は封印されているんです。
 ……ナコさんを助け、導く為に。」

藍髪の少女は何も言わなかったが、こくりと少しだけ頭を振った。

「ナコちゃんを……導く?」

やっと出る声を絞り出して、碧が問う。

「もう説明は受けたかと思いますが、ナコさんは『お母様』の生まれ変わりです。
 『お母様』は激動を生きた方だった……だから、柵も多い。
 平穏に生きる事を願って転生したのに、回りの思惑に潰されたら元も子もないじゃないですか。
 だから私達がいつも見守り、気配を探っているんです。
 流石に貴方がカスケードと魂を通ずる者だと知った時には焦りましたが。」

自分だって好きでカスケードと繋がっている訳じゃない。
そう碧は言いたかったが、口が上手く動かなかった。

「カスケードは貴方の器に封じました。暫くは出てくる事もないでしょう……。
 あとは、ナコさんが目覚めるのを信じるだけ。」

そう言って『ナコ』の躰を借りた少女は空を仰いだ。

「ちょっと待って……!ナコちゃんは、無事なの?!
 目覚めるのを信じるって、もし目覚めなかったら彼女は……!?」
「大丈夫ですよ、ナコさんは『お母様』の魂を受け継いでいるもの。
 必ず目覚めます――自分で覚醒しないと、全ては意味がないから。」

意味深な言葉を残したまま、少女はにっこり微笑んだ。


To be continued...


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【予告】
 神はサイコロを振らない。二人の子のシナリオに、倒れゆく歪んだ魂。
 少女の目覚めの時は、近い。
 第八話 『覚醒』は第59回更新回の予定です。
 

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桜庭撫子(980/前期872)
性別:
女性
職業:
女子高生
趣味:
BL漁りと(猟奇的)料理
自己紹介:
通称:ナコ様。

京都の伊勢丹でオウミ氏PLと2時間弱で作った、最強ツンデレ女王。
設定が腐女子ですが、PLはBLをあまり知りません。
よって、サブキャラ西宮碧とのツンデレが主なネタ。
まだまだナコ様は成長しきっていませんが、
どうぞ暖かい目で見てやってくださいませ。<(_ _)>
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