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随分とご無沙汰しておりました。
――これで、8人目か――。
この世界に太陽が昇らなくなってから、何年経った時だろうか。 「この世界を救うために、俺の躰を差し出せというのか?」 俺はそのお偉い『英雄』達にこの言葉を投げつけた。 どちらにしても、奴らには俺という躰が必要だ。この世界で動くためには。 しかし、だからこそ付け入る隙はいくらでもある。 俺にはやるべき事がある。必ずやり遂げなければならない事が。 実にシンプルな答えだ――相手の魂を喰らえばいい。 今の俺には、それが出来る。 スピリッツのために用意していたグラスの氷が、乾いた音をたててグラスの底に滑り落ちた。
俺はある女性と一緒に暮らしていた。 名前は――『アナーニャ』。 魔術を少し心得ていたのか、 恋愛なんていう生ぬるい関係じゃない――彼女は俺にとっての『必然』だ。 そんなささやかな幸福が崩れ去ったのは、この世界が闇に包まれてから暫く経ってのことだ。 ――馬鹿な話だ。 怪しいと思われる女が片っ端から捕えられ、『魔女裁判』にかけられた。
散々切り裂かれたアナーニャの目から生気が抜ける。 その時だ。ふいに目の前を何かが塞いだ。 ――お前は、この世界に復讐したくはないか? 低く透き通る声が、俺の耳を掠める。 俺の目の前には、今まで見たこともない盲目の天使が立っていた。 どうやら俺以外の誰も気づいていないらしい。天使は言葉を続ける。 ――自分の存在意義をあんなに弄んだ奴等が憎いだろう? ああ憎いとも。あいつらも、この世界を崩した『魔女』も――そして、無力な俺も。 ――お前が望むなら、力を授けてやる。 天使が口の端をつりあげた。 ――欲するならこれを飲むがいい……さっきお前の目の前で殺された、女の血だ。 盲目の天使はそう言って、紅い液体が残った掌を差し出した。 俺は躊躇った。血を飲むなど、とても人の所業だとは思えない。
このコンファインというのは、 いや、違うな。正確には、俺が『魂』を喰らったのだ。 奥深い意識の中で『魂』を握り潰した感触は、今でも忘れない。 焼き払われる処刑場。逃げ惑う人々。 ◆◆ こうして俺は、新しい力を手に入れる事に成功した。 だが疑問はいくつか残っている。 後者については、敢えて経験に則って仮説を立てるとすれば、 だがそれもどうでもいいことだ。 そういえば、この前取り込んだ『カスケード』が漏らしていた事がある。
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京都の伊勢丹でオウミ氏PLと2時間弱で作った、最強ツンデレ女王。
設定が腐女子ですが、PLはBLをあまり知りません。
よって、サブキャラ西宮碧とのツンデレが主なネタ。
まだまだナコ様は成長しきっていませんが、
どうぞ暖かい目で見てやってくださいませ。<(_ _)>