またまた、久しぶりにブログです。最近はとかく疎くて申し訳ない。
私がブログ更新すると大体聞かれるこの言葉。
「オフレポまだー?(゜д゜)」
全力でスルーしようと思います。
多分世間の皆さまが忘れた頃に書く予定です。(……
というわけで、久しぶりにイベント日記に着手したので
その格納をと考えたのですが、
ただ格納するだけじゃ芸がないじゃない!
客寄せの何かが無いじゃない!
ということで、偽島の皆さまを独断と偏見でレンタルしようと至った次第です。
最初はいつもお世話になっている、玄曜さん(616)。
ごめん女の子描きたかったんだ。
描いてて思いましたが、やっぱ可愛いよクロさん。
どこぞの腐女子とはえらい違いだよ。
髪の質感とかがまだまだですが、
前髪ぱっつんの女の子は好きです。
掲載に快諾してくださってありがとうございます!
それでは、そろそろ日記の格納の方を。
皆さんの物語が佳境と聞いて急ぎました。(何
日記は長いので畳んでおきまする。
~einen Albtraum haben 序~
或る日の真夜中、この偽りで彩られた島は闇と静寂で包まれていた。
吸い込まれそうな夜空の中、天を駆ける天使が二人。
羽音さえさせる事もなく、上空に佇んでいた。
目隠しをした銀髪の男が一人、片目だけを包帯で包んだ黒髪の男が一人。
目隠しをした方が、おもむろに口を開く。
「そろそろ頃合いじゃないか?奴等を殺すのは。」
それまで空を見上げていた片目の男が、視線を声の主に動かす。
「……頃合い、とは?」
「とぼけるなルクルーゼ。我らは何の為にここへ来ている?」
「……。スペクトラルソウルに準ずる者の魂を狩る事。」
「そうだ、我らは『魂を狩る者』。それが使命であり、存在する理由。
この島が崩壊した後では、また奴等に逃げられる可能性がある。
我々に失敗は許されない。」
「失敗は許されない……か。」
ルクルーゼと呼ばれた男が、溜まった息を吐いてまた天を仰ぐ。
「アルコロックよ、それこそが矛盾だと感じた事はないか?
殺す事が生きる理由。これ程可笑しな事はあるまい。」
「……貴様はアース様のご意思に逆らうつもりか?」
アルコロックと言われた盲目の男は、ぎりりと歯を噛んだ。
「何も見えぬお前には分からないのかもしれないな……。」
「おかしくなってしまったのはお前ではないか!あの女の魂を狩りに行った時から!
その眼が開いてしまった時から!優秀な相棒であったお前はどこに消えた!?」
「いきがるな。……俺の事はもういい。悪かったから機嫌を収めろ。」
吠える相棒に、ルクルーゼは憐れみの眼差しを向けた。
相手が盲目でなかったら、いきり立たせる結果にしかならないのだろうが。
「しかし時期尚早であると俺は思う。
まだこの島は崩壊の予兆を見せてはいないし、何よりも周りの動きが不穏だ。」
「不穏だと?まさか臆したのではあるまいな?」
「まさか。ただ俺は、あの桜庭撫子と西宮碧の周りに注意を促しているだけだ。
特に女の方はな。あの双子神が守護している可能性がある。」
双子神、という単語を聞いてアルコロックはかぶりを振った。
「双子神だと?たまたま異世界の神から力を授かった、単なる死霊ではないか。
今でも神の座に居座っているとは、図々しいにも程がある。……とくに、あの女め!」
吐き捨てたように言う。憎しみの感情が滲み出ていた。
「とにかく今は様子を見た方がいい。それに、我らの知らぬ魂もここに居るみたいだしな。」
「知らぬ魂?……あの子供の事か。」
「そうだ。俺達はあの子供についての報告は受けていない。
放っておいても害はなさそうだが、万が一邪魔をされるようなら困る。」
ルクルーゼの忠告をアルコロックは鼻で笑った。
「邪魔をすると言うなら……その子供も殺してしまえばいい。簡単ではないか。」
ぞっとする程の冷たい笑みだ。盲目の天使の、初めて見せた微笑。
「俺は俺のやり方でやらせてもらう。お前は好きにするがいい。」
「言われなくとも。」
そのやりとりを終えて、天使達は流星の如く四方へ散った。
★★★
「……お姉様、今、星が散りました。」
所変わってここは闇色の海の水面。
灰色の世界に鉛色の波がさざめき、二人の少女の足元を濡らした。
白いワンピースを着た、珊瑚色と藍色の髪の少女。藍色の少女は、羊のような黒い角が生えている。
「……感じたわ……これから、動くのでしょうね……。」
藍髪の少女は、言葉少なにそう答えた。
「どうしましょうか?彼らが本気になれば、お母様とて殺されてしまいます。
ここは食い止めた方が……。」
「……いいえ……様子を見ましょう……。
彼女には……勝ってもらわなければ……ならない……から。」
ぽつりぽつりと話される声を聞いて、珊瑚色の髪の少女はため息をついた。
「まぁ甘やかし過ぎもよくありませんけどね。
少年の方はどうします?元々、私達の関知するところではありませんが。」
「……それも……今は見守るしか……ないわ。
カスケードは……まだ……動きが読めない……。」
そう言って、藍髪の少女はまつ毛を伏せた。
「気になる所は……あの女の子の事ですね。
私にはアンシェーダと名乗りましたが、まだお母様とコンタクトが取れなくて。
どうやら桜庭撫子とお母様の同一化が予想以上に進んでいて、
お母様個人の意識を感じ取ることが難しいのです。」
「……確か……お母様なら……分かると……言ったのね?」
「ええ。私達の所縁のある人であることは間違いないのかもしれませんが……。」
珊瑚色の少女は、眉を寄せて俯いた。少し考えるように人差し指で唇を支える。
「あの子、利用されないと良いのですが……私の考え過ぎならいいのだけれど。」
少女は不安げな表情のまま天を仰ぐ。霞がかった灰色の空間だけが、そこには広がっていた――。
To be continued...
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