まったりセツナの偽島&その他ネトゲ日記。
本人脱力系なので、脱力して読んでください。
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栗鼠たんの心理状態が本気で心配な今日この頃です。(´・ω・`)
私については随分回復してきて、 こうしてブログも再開できたわけですが、 栗鼠たんのブログが全く更新されていないのがすっごく気になる。 いや、「便りがないのは元気な証拠」だったらいいんですけどね。 で、昔の偽島の日記を発掘してきたわけですよ。 今回はうさみみ企画のものです。 ちょっくら当時のウサミミ絵(+α)もありますので興味があったら続きをどうぞ。
気がつくと、私は追われていた。
昏い森の中、どれくらい走っただろう。 私は腕から流れ出る血を拭う暇もなく、ただ走る。 「あのゴブリン王め!人を戦地の最前線に送っておいて、用が無くなったら賞金首!?」 『あたし』の口から、悔恨の言葉が吐き出される。 「依頼を引き受けた時から、多少のリスクは覚悟しておいたんだけど……ここまで卑怯で強引だとは思わなかったよ。」 私のすぐ後ろから、少し高めの少年の声が聞こえる。 振り返ると、そこには藍髪を束ね角を生やした細身の美少年が居た。息を切らして私の後を走ってくる。 「アーニャ、前を見て!次の石弾が来る!!」 言われて前に向きなおす。 少年の予想通り石弾が私に向かって飛んできたが、右手に持っている大きな石手裏剣で岩を薙ぎ払った。 「もう国境付近だというのに、まだ石弾飛ばすわけ?何つー強引な!!」 「越権行為に、なったとしても……『紅の使者』を、差し出せば、問題ないと、思っているんだよ、向こうは。」 追手が放っていると思われる矢を避けながら、私たちは足を止めない。 だが、少年の方の声は途切れ途切れだった。おそらくはもう肩で息をしている状態だろう。 私は大丈夫だが、体力勝負になると少年の不利は否めない。 「……混沌竜を出す。一旦国境を越えてしまおう。」 追手には聞かれないよう、少年にしか聞こえない程度に声を絞って伝える。 「だ、駄目だよ!『あれ』は最後の手段、そう何度も使ってはアーニャが――」 「ここで捕まったら、どっちにしろ命はないでしょ?」 そう言って私は、まだ止まっていない腕の傷の赤黒い血を左手ですくった。 「畜生より劣るデブリン王は、今度絶対殺してくれる。今は……」 足を止め、右手の石手裏剣を肩に背負い直すと、私は血のついた左手と右手の手のひらを合わせた。 「我は乞い願わん。古の血の縁において、闇よりも深き混沌を今ここに――」 手の中に黒き異物が生まれた。異物は私の血を絡め取ろうとばかりに、左手と右手の中を這う。 「我に従うは、混沌より生れし昏き魂。この世の両翼を担いしものよ、いでよ!!」 私の中心から黒い波動が放たれ、波動の源である呪術結界により流れ矢や石弾は弾き飛ばされる。 結界の中心にいる私と少年の前に、手の中の異物から変化した混沌竜が何も言わず頭を垂れた。 急ぎ私たちは混沌竜の背に乗り、上空へ舞い上がる。 遠くから雨あられと降り注ぐ矢や石弾を見下ろしながら、 私は『また』血が、魂が、昏くなってゆくのを全身の疼きより感じていた――。 ――私、今度生まれ変わる時は、戦いのない、平和な世界に、生まれたい―― ★★★ 『……うむ、今度の……の新薬の経過は順調みたいですね。睡眠障害など、副作用はあるようだ、と……』 枕元でボソボソと男の声がする。聞き慣れた声だ。声の主も、イメージできる。 その主を確認するように、私はゆっくりと瞳を開いた。 声の主は、私が起きたことなど気にせず、一人でブツブツ言いながら紙の上の万年筆を走らせている。 「ハミ先生、今度は何の薬作ったの?」 私は上体を起こしながら、さっきまで煩く呻いていた声の主に問いかけた。 「ああ、獣人の擬態についての研究ですよ。」 「『ぎたい』……?先生ナニソレ?」 そう言って私は鬱陶しくまとわりつく砂をはたいて立ち上がった。 「てっとり早いのは実例を確認するのが一番ですね……そうだ、彼を見てください。」 ハーミッド先生は、私の隣を指差した。だぼっとしたローブから白魚のような指が伸びる。 この先生は以前私たちに惚れ薬を盛ったことがある。(いや間違えて飲み物に入れたのは碧だが) ちょっと警戒しつつ、私は隣に視線を移し――そして、絶句した。 霊長類ヒト科であるはずの碧の頭に、ウサミミが生えていた。 「あーはっはっは、碧何ソレ?!受けキャラ強化月間!?」 思わず指を指して笑ってしまった。あまりに雑誌で読んだ萌えキャラにそっくりだったのだ。 (PL注:彼女は男の子が沢山出てくる萌え漫画を愛読しています。) 腹をかかえて笑う私に、碧は少し不満げな顔をしながら言った。 「……そんな風に爆笑しているけど、ナコちゃんにも生えているよ。ウサギの耳。」 そう指摘されて、改めて自分の頭を撫でてみる。確かに、何かふわふわしたものが当たる気がする。 「ええ!?嘘!?」 私は速攻で自前の手鏡で確認した。 ――は、生えてる!ちゃんと自前の耳があるのに、ウサギの耳がぁ!! 「……ああ、その事なのですがね。」 手鏡の前で青くなっている私と眉間のしわを揉んでいる碧を暫く観察していたハーミッド先生が、万年筆の手を止めた。 「先ほども言ったと思いますが、これは『擬態』ですからね。」 「だからぁ、先生、『ギタイ』って……」 「簡単に言えばニセモノ、という事ですよね?」 私が質問をしているのを遮って、碧が私の隣に腰掛けつつ言った。 「そうですね。これは『獣人に見せかけるための薬』の試作品ですから。」 ――どこに需要があるのだ、そんな薬。 「試作品ですから効果もわずかなものです。一日もすれば、体から抜けてしまうでしょうね。」 先生の説明を聞いて、とりあえずは安堵する私。そしてふと考える。 『一日もすれば、体から抜ける』それは即ち、今日しかウサミミ碧など拝めないということだ。 ――このチャンス、逃がす手なんてあるものですか! 決断したら即実行の私は、いそいそと自分の荷物の中からわりとウエストがゆったりめのミニスカを取り出した。 「な、何!?」 「碧、よく聞きなさい。ウサミミというのは萌えの三種の神器の一つなのよ。」 「それを言うならネコミミの方じゃあ……」 「あんたも大概マニアックね。いいこと?受け顔、ウサミミ、女装!これは乙女が萌える三種の神器なのよ!!」 「ナコちゃん、ドコ掴んでいるの!?女の子がそんな事しちゃ駄目だって!!」 ウサミミをつけたまま、碧の服をひっぺがそうとする私。どうにかして逃げようとする碧。 ハミ先生はとても楽しそうに私たちの様子を観察しながら、また万年筆を走らせている。 そして、あと一人、本来いるはずのパーティメンバーはというと―― 「君達、仲がいいのはいいことだけど、喧嘩しちゃあだめ……」 「オッサン、キモッ!!」 どこから来たのか分からないが、私たちの間に割って入ろうとするオウミことオッサンの頭から にょきにょきとウサミミが生えてくるのを目の当たりにした私は、思わずそう叫んでいた。 ★★★ はい、以上が10日目の日記でした。 それで、うさみみ企画として参加した当時のプロフ絵がコチラ。 ……ははは、完全に当時流行っていた「なんとか機」を使ってます。(笑) いいじゃんね、ラクするくらい。←開き直った そして、このうさみみ企画にオマケも作ってみました。 分からない方がいるかもしれませんが、コイツは男です。 まぁアレだ、碧がスカート穿いているのは読者サービスってことで。( ´ー`)y~~ PR |
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プロフィール
HN:
桜庭撫子(980/前期872)
性別:
女性
職業:
女子高生
趣味:
BL漁りと(猟奇的)料理
自己紹介:
通称:ナコ様。
京都の伊勢丹でオウミ氏PLと2時間弱で作った、最強ツンデレ女王。
設定が腐女子ですが、PLはBLをあまり知りません。
よって、サブキャラ西宮碧とのツンデレが主なネタ。
まだまだナコ様は成長しきっていませんが、
どうぞ暖かい目で見てやってくださいませ。<(_ _)>
京都の伊勢丹でオウミ氏PLと2時間弱で作った、最強ツンデレ女王。
設定が腐女子ですが、PLはBLをあまり知りません。
よって、サブキャラ西宮碧とのツンデレが主なネタ。
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