まったりセツナの偽島&その他ネトゲ日記。
本人脱力系なので、脱力して読んでください。
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待ちに待った更新ですね!やはり平日だと作業がはかどるのかな?
更新始まって買い物行って、帰ってきたら更新終わっていました。 島栗鼠様、ありがとう!ヽ(´▽`)ノ と、今回も日記の字数が足らなかったので早めの日記テンプレになります。 カレー作るのにこんなにドラマがあるんかい!と、 合宿に参加されていた方は懐かしみ、参加されていない方は突っ込みを入れてくださいませ。 ---------------------------------------------------------------------
高校生の夏休み・合宿三日目
「ナコちゃん、起きて。もうみんな、夕食の準備はじめてるよ。」 机にうつ伏せになっている腕をそっと揺さぶる。 危機管理が日ごろの習性なのか、その行動一つでナコは目を覚ました。 「夕食って……もうそんな時間なの?何か焦げ臭い匂いもするけど。」 目覚めがいいと思いきや、ナコは不機嫌そうだった。恐らく彼女は低血圧だろう。 「キャンプファイヤーの準備じゃないかな。飯盒で御米焚くとも言っていたし。」 反対にもうはっきりと意識を取り戻している碧は、勉強道具を片付けながら言った。 「あー、確かカレー作るんだよねぇ?あたし、そっちに行きたいんだけど碧どうするの?」 ナコにそう尋ねられ、碧は目を丸くする。 いつも彼女は先を突き進むばかりで、自分を省みる余裕などないと思っていたのに。 数秒感動し、数秒言葉を吟味して――碧はある大切なことを思い出した。 ナコは確かに料理の覚えはあるが、腕は悪かった。それも、致命的に。 この合宿に参加する前、彼はナコの作った料理を口にして吐いたという経験があった。 ――ナコちゃんを一人で調理に参加させてはいけない。 そう直感した碧は、自分もカレー班に志願することにしたのだった。 ★★★ 調理開始時間に遅れること十数分。 もうカレー班の人たちは料理をはじめていた。特に黒騎知視の包丁さばきは他を凌駕している。 遅れてきたにも関わらず、ナコはつかつかと班内に歩み寄り料理の下ごしらえを始めた。 碧もそれに続く。ナコは不器用ながらも材料を一口大に――木製のまな板ごと斬り刻んでいた。 「おっかしいわねぇ、このまな板脆くない?」 「それはナコちゃんの力の入れすぎだから。僕がやるからいいよ、ナコちゃんは別部所に……」 行って、とアドバイスをしたがその声は途中で消えてしまった。 ナコの辞書に『人の話を聞く』という文字はなく、斬るのが飽きたのか煮えたぎるカレー鍋の方に近づいている。 「切るのはなんかヤバそうだから、味付けに協力するわ。ここにある『ピーナッツバター』とか入れても大丈夫よね?やっぱりカレーにはコクが必要だと思うし。」 ――どうしてカレーを作るのにピーナッツバターが用意されているんだ。 心底碧はそう思ったが、恐らく持ち込みだと考え敢えて詮索はしなかった。 流石にこの歳にして処世術を心得た少年は、温室育ちの少女とは一味違うようだ。 「いいからナコちゃんは座ってて。僕が料理を手伝うから、ナコちゃんは見ているだけでいいよ。っていうか、そうして。」 気持ちに余裕がないのか、ついつい言葉が強くなってしまう碧である。 「何よぅ、人の楽しみ取っておいて……」 碧の言い草に不満を覚えたナコは、ふくれながらも調理場を見回した。 そこでは、先ほどから華麗な包丁さばきを披露している知視が、何やら柔らかい物体を器用に飾り切りしていた。 思わず、その素晴らしさに感嘆するナコ。 「知視さん、その形素敵ですね〜♪何だか柔らかそうだけど、一体何かしら?生麩?」 夏になると近所のおばさんが買ってきてくれた生麩饅頭を思い浮かべながら、ナコは問いかける。 しかし、切るのに没頭しているのか、知視からの返事はない。 「わ、黒騎君の切ったお野菜、キレイねえ。」 カレー鍋の湯加減を伺っていたクユリ・イヅルギが、好奇心に釣られたかのように近づいてきた。 「へぇ、知視さんが切ってるのは野菜なのかしら?」 「よう知らんけど、今カレーの材料切ってるし、野菜なんちゃう?」 ナコとクユリは綺麗に飾り切りされた物体をしばし眺め、そしてお互いの意思を確認するかのように視線で合図し頷いた。 「コレなんか、隠し味によさそうやんね!」 「そうよね!こんな綺麗に切ってあるのを捨てるのもったいないし!!」 そう言い合って、知視が切っていた物体を調理トレーに移し始める二人。 料理するのに忙しい他の人々は、不幸にも二人の所業に気づいていない。 「じゃあカレー鍋に投入〜♪えいえい!!」 じゃばじゃばと音をたてて、綺麗に飾られた柔らかそうな物体は煮えたぎるカレー鍋に投入された。 「ちょ、待て、今、何か入れてはいけないものを遠慮なくフルスロットルで入れんかったか?!」 振り返ったアヤ・イヅルギが慌てるも、時すでに遅し。物体はすでに鍋の中で茹っている。 一方、いい仕事をしたとばかりに爽やかな雰囲気の二人は、楽しそうに鍋を見守っていた。 この物体が後に惨劇をもたらすのだが、そんな事は二人にとって知ったことではなかった。 ★★ 「ええ?カレーのルゥが足りないですって!?」 所変わって、ナコの代わりにカレーの材料を炒めていた碧は、調理班の女の子からこんな相談を聞いていた。 思った以上に具の量が多く、鍋はなんとかなるものの、入れるルゥが足りないというのだ。 保険のために買っておいたスパイスも、底をついてしまったらしい。 「……わかりました。こういう時のための『合成』です。僕がなんとかしましょう。」 碧はこの合宿に来る少し前、『合成』という新しい力に目覚めていた。 練習熱心な彼は訓練に訓練を重ねてメキメキと腕を上げ、今はちょっとしたものなら合成して作れるようになっている。 「それにしても、材料がないと合成できませんね……」 碧は回りを見回す。すると、ナコが鍋に入れたがっていたピーナッツバターが目に入った。 「いやいやいや!これはカレーのルゥにはならないから!!」 頭によぎった悪魔のささやきを自分の意識で消しつつ、他にマトモなものがないか目で探す。 ――ない。 主なカレーの材料はもう鍋の中でダンスを踊っているし、他のめぼしい材料はカレー班から別場所に移されていた。 「ま、まぁ、『ピーナッツ』を抜いてしまえば、ルゥの可能性はあるかな……」 なんとかする、と豪語してしまった自分に半分後悔しつつ、もう一つの材料を探すことにする。 すると突然、後ろから誰かに服の袖を引っ張られた。 「かいそう、いる?」 垂れた三角耳にふわふわ揺れている尻尾を振りながら、釣りをしていたはずのABCDが声をかけてきた。 彼の持つバケツの中には大盛りの海草が放り込まれている。 「ABCDさん、海草なんてどうやってカレーに入れるんですか……」 ため息をつきながら、碧はメガネのズレを直した。 しかし碧の言葉に怯むことなく、ABCDはとんでもないことを言ってのけた。 「でも僕、カレーの鍋に海草入れたし。」 このテロとも言える爆弾発言に、碧は一瞬硬直する。 言った本人は、まるでいい仕事をしたかのように爽やかに笑っていた。 「海草……海草のカレー……これで僕に、カレールゥを作れと?」 一人で何かブツブツ言いながら、ピーナッツバターとバケツに入った海草を見比べる。 「成る程。ピーナッツバターと海草を合成してカレールゥに……できるかぁ!!」 心の中で何かがプツリと切れた。いきなり吼えた碧に、思わず引いてしまうカレー調理班。 「おい、碧君どうした落ち着け、ここでキレとったら身が持たんぞ!」 アヤが必死でなだめるも、ピーナッツバターを握り締めた碧には届かなかった。 「うーわー、碧がマジギレするとこ初めて見たわ。」 ただ一人冷静なナコだけが、カレーの味見をしながら淡々と傍観していた。 ★★ 半ば壊れてしまった碧をナコを除くみんがが必死でなだめ、殆どアヤの助力のもとなんとかカレーは完成した。 思った以上に美味しく仕上がったカレーに舌鼓をうちつつ、和やかな時間が流れる。 ただ一つ特筆すべきことは、 ナコとクユリが入れた物体の入ったカレーがオウミに配られてしまい、 口にしたオウミが悶絶している所にアヤの緊急治療が施された、という事だろうか。 ちなみに海草は、アヤとユキがどうにかして引き上げられたという。 合宿4日目に続く PR |
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プロフィール
HN:
桜庭撫子(980/前期872)
性別:
女性
職業:
女子高生
趣味:
BL漁りと(猟奇的)料理
自己紹介:
通称:ナコ様。
京都の伊勢丹でオウミ氏PLと2時間弱で作った、最強ツンデレ女王。
設定が腐女子ですが、PLはBLをあまり知りません。
よって、サブキャラ西宮碧とのツンデレが主なネタ。
まだまだナコ様は成長しきっていませんが、
どうぞ暖かい目で見てやってくださいませ。<(_ _)>
京都の伊勢丹でオウミ氏PLと2時間弱で作った、最強ツンデレ女王。
設定が腐女子ですが、PLはBLをあまり知りません。
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