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  まったりセツナの偽島&その他ネトゲ日記。 本人脱力系なので、脱力して読んでください。
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復帰して数日経ちましたが、随分動けるようになりました。
ご心配くださった方もいらっしゃったので
ここで感謝の意を表したいと思います。(ぺこり)

ついったでも随分話をしました。
ただね、

夜のテンションって恐ろしい。

すいません、昨夜は流石にハッスルし過ぎた。
自分に大阪のオバチャンが憑依しているかと思った。

そんなかきすてた恥の話はいいんですよ。
塔の話ですよ塔の話。
「ドルアーガ?」と聞かれた事もありますが、
今私の中で塔を作るゲームが熱いです。

http://s1.tobga.com/friends/u3tjv1

↑このURLで飛んだ先でサインアップしたら始まります。
内容は緩いクリックゲーです。
ちなみにmixiされてる方はmixiサインアップしてくださると嬉しい。

もう少し人口増えるといいなぁと密かに企んでおります。

そしてイベント日記の最終話を追加しておきます。
これが碧のOPです。長すぎだよ。今更だよ。
では日記は畳んだ先にて。



 
〜Anfang vom Ende 真〜



――あれから、2年が経つ。


アルコロックの襲撃を寸での所で回避した僕は、
奴の不気味な言葉とともに足元を破壊され――。

次に意識を取り戻したのが、昏い甲板の下。
磯臭い自分に辟易しながらも、彼女の事が心配だった。


彼女は一体、どうなったのだろう?


僕がこうして生きているのだから、彼女も無事だと信じたい。
いや無事である筈だ――カスケードの言葉を信じるならば。

運命とは残酷なもので、なしのつぶてもないまま2年が過ぎた。
僕は以前通っていた高校に復帰し、今年で3年生となる。
島に居た3カ月という時間を、入院という嘘で埋めておいた。
世間体を気にする父が、進んで診断書を偽造した。


そして父は今、目の前で人形のように死んでいる。


学校から帰って来たすぐさまの出来事だった。
父の車が家にあるのを不審に思いつつ、
客間を通り過ぎた時のこと――。

血の匂いが、鼻についた。

あの独特な匂いを忘れる筈がない、島で僕は何度も体験したのだから。
不安に駆られて障子を開けると、血の海の中に父が倒れていた。
背中を袈裟がけにされ、吐血したものが畳に染みている。

僕は咄嗟に脈を取り、命の如何を確かめる――が、予想通り動きが感じられない。
まずは母に知らせようと台所に走る。しかし。
そこに在ったのは、同じように斬られ、倒れている母の姿。

一体、どうなっている!?

どれくらい錯乱していたのだろうか。
頭が真っ白になっている僕を現実に引き戻したのは、
無機質に鳴り響く、電話の呼び出し音だった。


★★★


『もしもし――失礼ながら、西宮碧様のお電話口で間違いございませんか?』

少し高めの男の声だ。丁寧な口調で男は続ける。

『こちらは桜庭撫子様に招待状を出した者でございます。
 いわば、パーティーの運営側とでも申しましょうか。』
「……貴方が、全ての黒幕だったのか?」
『とんでもない。わたくしめは単なる案内人、ホール係に他なりません。
 西宮様がご無事のようで安堵致しました。』

口調は丁寧だ、しかしその裏は実に薄っぺらい人間性を感じる。
ここにきて僕の意識は、苛立ちから怒りへと変化していった。

「何が無事だ!?僕の父と母をどうした?!何故殺す!?」
『落ち着いてよく聞いてください、西宮様……。
 そちらで何があったのかは想像できますが、それはわたくしどもとは無関係。
 全く存じない事でございます。』

全く無関係だと?何を根拠にそんな事を。

『貴方様は今、自分の世界に帰られておられる。
 その世界にはその世界の秩序があり、
 原則的に別世界に属するわたくしどもは干渉する術がありません。お分かりですか?』

ここで僕はカスケードの言葉を思い出した。

――自分達の握る運命の外に居る者には何もすることが出来ない――

これはアルコロックに限らず、どんな世界に通ずる者にも通用するという事なのか?
少し僕の息遣いが整ってきた所で、男は話を切り出した。

『前回は不慮の事故が起こってしまい申し訳ありませんでした。
 そこで、パーティーのやり直しをと以前の参加者様にも招待状を送ったのですが……。』

また島に人を集っている?どうして、何のために?

『西宮碧様は正式な参加リストには載っていなかった為、
 失礼ながらお電話口にて確認を取らして頂こうかと思いまして。』

確かに僕は、正式な参加者ではなかった。
前回は何かの手違いで招待状が来たが、結局冒険者登録は出来なかったし。

だが嫌な予感がした。行く先に罠が張ってあるような感覚。
行けば必ず、大きなものに巻き込まれる。昔から勘は鋭い方だった。

「……少し、考えさせてもらえませんか……。
 ちょっと身内の事情で自由に動けそうにはないので。」
『おや?どうやら歓迎されてはいないようですね。
 ただ――桜庭撫子様は、すでにこの島へ向かっているようですよ?』

心臓が跳ね上がった。彼女がもう、動いている?!

『どうやらご身内に不幸があったとかで。
 自分の世界は危険だからと、従妹の方まで御一緒に来られるとの事でしたけれど。』

――身内に、不幸?

自分の今の状況と酷似している。いや、一緒と言ってしまってもいいのではないのだろうか。
だが、『自分の世界は危険』という言葉が僕の中に引っ掛かった。

「彼女は、それについて何か言っていたんですか?」
『わたくしめは直接受け答えした訳ではありませんので、詳しくは知りません。ですが――』

男は一呼吸置く。勿体ぶっているのだろうが、僕にはその間すら苛立った。


『貴方がたの世界の『お客様』も、このパーティーを御観覧しに来られているのでは?』


その瞬間、僕の脳裏に一人の男が蘇った。僕達の運命を握る男、アルコロック――。
あの男ならやりかねない、僕等の両親を殺害するくらいなど。

――素晴らしい『絶望』をくれてやるよ――

奴の言葉が反芻される。もしかしてこれはあの男による『宣戦布告』ではないか?
そして島で待ち構えているのではないか?
だとしたら、何も知らない彼女は非常に危ない。

冷や汗が流れるのを肌で感じた。
あの島は危険だ、それは分かっている――でも。

「……分かりました。僕もすぐそちらへ向かいます。」

ナコちゃんの事は勿論心配だった。でも、参加しようと思ったのはそれだけではない。
この不可思議な状況を作り出した元凶が分かるかもしれないと考えたのだ。
それに彼女の行く先には必ず奴が――アルコロックが居る。


★★★


電話を切った後、僕が荷物を纏めている間に家政婦さんが帰って来た。
とっさに引きとめようと思ったが、
彼女は台所で躯となっている母には気付きもせず、
同じ場所で料理を作り始めていた。

おかしい。何かが狂っている。

何が狂っているのか、それを確かめるためにも僕は行かなければならない。
そう思い直して、密かに家を後にした。


To be continued?

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プロフィール
HN:
桜庭撫子(980/前期872)
性別:
女性
職業:
女子高生
趣味:
BL漁りと(猟奇的)料理
自己紹介:
通称:ナコ様。

京都の伊勢丹でオウミ氏PLと2時間弱で作った、最強ツンデレ女王。
設定が腐女子ですが、PLはBLをあまり知りません。
よって、サブキャラ西宮碧とのツンデレが主なネタ。
まだまだナコ様は成長しきっていませんが、
どうぞ暖かい目で見てやってくださいませ。<(_ _)>
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