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  まったりセツナの偽島&その他ネトゲ日記。 本人脱力系なので、脱力して読んでください。
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●追記
かの有名な捕捉屋さん、「ラズの手記」さんにハレ晴レオウミさんが捕捉されておりました!!
気づくのが遅れてすいません!(アク解見てやっと気付きました)
でも捕捉されるのが憧れでした!!ありがとうございます!!><
そしてネタ元のオウミさんもありがとう!!お礼にもっと弄るからね!!(ぇ

------------------------------------------------------------------------

はてさて、いろいろ都合によりこちらに移転致しました。今更ですが。
オウミさんに、
「いつまでその視覚的暴力を曝しておくつもりだ」
と言われたりもしましたが、

鯖が停止するまでに決まってるじゃないか!
(゜∀゜)


……誰ですか?今、DOS=ドSなんて言った人は。
あれは私の中でも力作だったので
(ヒゲをはやすのを最後まで譲らなかった)
命一杯皆に愛でてもらいたいのですよ。

まぁ話は変わりまして、39回更新ですが、
格闘武器だと思った以上に苦戦したりだとか、
自分主催のイベントで自分が自爆籤引いたりだとか、
いろいろありましたけれども、ちょっと日記に力入れてみました。
(とは言っても、今回文字数少ないのですが)

実はこれ、キャラ内イベントの序章(1話目)です。
いつものナコ様らしくもなく、もんのすごくシリアスなイベントです。
追っかけてる方のシリアスイベントに触発されたなんて死んでも言えない。

最近日記を格納するのをサボっていましたが、
ことこのイベント日記につきましては随時格納していきます。
カテゴリー『偽島イベント日記:Erwachen』の中に
まとめて入れておきますので、
気になったら見てやってくださいませ。

イベントの関係で2話目が随分空きます。(´・ω・`)
思い出したら見てやってください。一応イラスト描きました。(描き下ろし)

purofunako_39.jpg

~Erwachen 第壱話 『渇望』~


――お母様――

そこは、深い深い場所。
決して光の当たる事のない、昏き森。
混沌の海の片隅で、二人の少女の囀りが幽かに震える。

「……あの男、動くわ……。」

細く透き通る声が、ぽつりと呟く。

「寧ろ遅過ぎた位です。私達はこのような時のために居るのでしょう?姉様。」

少し張りのある声が、あたりに響いた。

「問題ありません、すべては采配通り。ただ――」

しばし間を置いて、少女の指が水面に触れた。闇の水面に波紋が拡がる。

「どうかご無事でありますように――お母様――。」

寄り添う二人の少女は、ただそれだけを強く祈った。

 

★★★

 

男は、岩壁の上からただ一点を見据えていた。
躰の中を強く潮風が吹き抜ける。こんなに風の強い夜でも、男の長い髪は全く揺れない。

「――君は、何を考えている?」

男の口から声が漏れた。
視線の先には、ナコや碧、オウミとハーミット達が賑々しく食事をしている。

「あの娘の心と躰は掌握した筈ではないか。
 魂の親和性も申し分ない。大体彼女は――」

そう言いかけて、男の唇が止まった。
月の光が透き通るその眦をかすかに歪ませる。

「そうか、君は最初から全てを捨てていたのだな。
 魂の復活も、生の可能性も全部……そういう君だから惹かれて止まないのだろう。
 ――だが。」

男は、女性と紛うような造形の睫を静かに伏せた。

「それでも俺は、この焦がれる想いを諦めるつもりはない。
 例えそれが、全てを奪う結果となったとしても。」

その言葉と共に、男は岩壁から一歩踏み出した。
自然落下するはずの躰は、重力に従うでもなくそのまま前に動いてゆく。

「君は軽蔑するだろうな。しかし――」

透ける躰が、潮風の中でぴたりと止まる。


「俺は目的の為なら手段を選んだりはしないんだよ。」


男はそう言うと、もう一度砂浜に眼差しを落とす。
月に照らされた浜辺には、男の影が映ることは一時たりとも無かった。

 

★★★

 

食事の後、日課の素振りを済ませたナコは、
入浴を終えて自分のテントの中に戻っていた。
テントの子窓からは、穏やかな月の光が差し込む。

「うふふ。いつ見ても綺麗……。」

いつもの言動とは考えられないようなたおやかな笑顔を浮かべて、
碧から貰った水の魚の小瓶を見つめている。
小箱に入れて大切に持ち歩いているその小瓶の魚は、
月の光を受けてきらきらと輝きながら水の中を泳いでいた。
瓶の底にある水晶が月光を乱反射し、水面が揺れる様も幻想的だった。
その時――

『コレハ――スベテ、オマエカラウマレタ――』

目の前がオーバーラップする。
目前に浮かぶのは、極彩色の液体の中で蠢いている、何か――

『コレラヲ滅ボスト言ウノナラ、オ前ガ壊ス全テハオ前ノ――』
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

気が狂う程の嫌悪感。罪悪感。
それらが全てナコの頭に流れてきて、
無意識的に身を切られる程の悲鳴を上げていた。

「ナコちゃん?どうしたの!?」

声を聞きつけた碧とオウミが、ナコのテントを覗きこむ。
ナコはがくがくと震える手で顔に張り付いた髪の毛を払った。

「大丈夫……大丈夫、疲れているだけ、だから。幻覚を見ただけ。」

ようやく声を絞り出す。ナコは緊張を解すため、弱弱しく微笑んだ。
手のひらにしっかりと握られた水の魚の瓶だけが、カタカタと小刻みに揺れていた。

 

To be continued...




【予告】
 ずっと渇いていた想い。捻じれる情。
 いつしかそれは幻から現へと変化する。
 沈黙を守っていた魂が、満たされる為に現実を押し潰す。
 第弐話 『崩壊』は第43回更新回の予定です。

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プロフィール
HN:
桜庭撫子(980/前期872)
性別:
女性
職業:
女子高生
趣味:
BL漁りと(猟奇的)料理
自己紹介:
通称:ナコ様。

京都の伊勢丹でオウミ氏PLと2時間弱で作った、最強ツンデレ女王。
設定が腐女子ですが、PLはBLをあまり知りません。
よって、サブキャラ西宮碧とのツンデレが主なネタ。
まだまだナコ様は成長しきっていませんが、
どうぞ暖かい目で見てやってくださいませ。<(_ _)>
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